絵本の会レポート

こんばんは。

先日の絵本の会が無事に終了いたしました。ご参加くださった5名の方、会場作りにご協力いただいたボアさん、そして今回のチラシを置いてくださった方々本当にありがとうございました。

普段Autumn は、マンツーマンでのレッスンなので今回のようなグループでの会は初めてとなりました。最初は少々緊張もしましたが、うきはから友人が来てくれ場を和ませてくれたのであっという間に打ち解けた愉快な会となりました。
その上、自主的におやつセットを持って来てくださった参加者の方たちのおかげでお茶菓子が一気に華やいで賑やかになりました。私の方では久しぶりにオートミールクッキーを焼いて本日のテキストのお供とさせていただきました。

予定では、参加者の方にもテキストの朗読を披露してもらう計画でしたが、その一歩手前の英語の発音トレーニング用に準備したTongue Twisters (早口言葉)を大笑いしながら練習して皆さんの朗読は次回の目標となりました。ぜひ、これを機会に英語を黙って眺めるだけではなく、声に出して読むことの楽しさを味わっていただけるよう今後もトレーニングを続けていただければと願っています。

Into the Forest のテキストの解釈については幾通りにも解釈できる大人も楽しめるストーリーだと改めて感じました。ある参加者の方が、物語の冒頭から主人公の“お父さん”が行方不明だという設定になっているが、これは“お母さん”が最初から“お父さん”、そして森の奥に住む“おばあちゃん”と一緒に仕掛けた演技ではないのだろうかと言われて…なるほど、そう考えると本当にこのお話はBrowne の不思議でユーモアのある世界に読者が最初から巻き込まれてしまうのかもしれませんね。
このように様々な解釈ができるのも複数で行う良さだと感じました。

時間はあっという間に過ぎていきまた来春頃にこの続きの会ができたらと皆さんで話したところです。

今回のテキストをもう一度読み返して朗読の練習用にテキストの和訳と私の朗読を録音したCDが欲しいとのリクエストがありましたので追って準備したいと思います。しばらくお待ちくださいね。

今回の絵本の朗読練習は近所の市民公園にある私が“森”と呼んでいる場所で行いました。練習を始めた時は、そこに立ち並んでいる木々の葉っぱたちは黄色と赤、そして緑が少し残っている状態でしたがそれが徐々に黄色と赤の二色になっていきそれらが地面に落ちていくという変化を観察することができました。落ち葉が増えて地面が厚みを増していくとその上に並んでいる木々は裸に近い状態になっていきます。地面が膨らみを増すのと同時に自分自身の気持ちもどっしりと落ち着いていくような気がしました。
日々せわしなく過ぎていく日常の中にも自分自身が帰っていける場所を持つことの大切さも絵本の朗読練習をしながら感じたことです。それは、自分自身の心の中に“森”を見つけるということなのだと思います。

 

絵本の会について(11月26日)

みなさん、こんにちは。突然寒くなりましたが、お元気にお過ごしですか。

さて、絵本の会がいよいよ明後日となりました。人数の関係で13時半からの会を一回行うことにいたしました。(あと一人分空きがございます。)
当日は、参加者の皆さんにもテキストを朗読していただけるよう英語の発音のちょっとしたコツ、それから頭と口の体操も兼ねて早口言葉などを取り入れる予定です。英語を声に出して読むことの楽しさを体感いただき今後の英語学習のきっかけ作りに役立てていただけたらと願っているところです。

では、楽しみにお待ちしていますね。

よろしくお願いします。

子どもの視点

おはようございます。

子どもの視点に合わせてものごとを見直してみると、日常の小さなことから大きな気付きがあり心が緩むのです。その時の心持は、ふわふわの毛布に子猫をくるんで抱いているかのような温かな気持ちになれます。

先日家庭教師先のお宅に向かっていた時のことです。
マンションの12階に生徒さんのお宅はあります。いつものように1階のロビーからエレベーターが来るのを待っていたら、幼稚園生二人とそのお父さまが三人で入口から入って来られました。その子どもたちに「こんにちは。」とこちらが挨拶すると、にこりとしながらはっきりと「こんにちは。」と返してくれました。
エレベーターに乗って私が「12階をおねがいします。」と頼むと、そのお姉ちゃんの方がボタンの前に立って慣れた手つきで12階のボタンを押してくれました。一緒にエレベーターを待っていたのは、私だけだったのですぐに扉を閉めて上に上がるのかと思っていたところそうではなく...。私にとってその瞬間その女の子の行動がとても意外で、同時に自分自身の至らなさに恥ずかしくなりました。“開”ボタンを押しながら「他に誰か来るかなあ。」とロビーの入口を一通りゆっくりと確認してから扉を閉めたのでした。一緒に居たお父さまもその子のペースに合わせてゆっくりと待っておられました。
「早く生徒さんのお家に向かおう!」としか頭になかった私でしたが、その女の子が私の慌てる気持ちをすっとなだめてくれて一瞬にして穏やかな気持ちにさせてもらったのです。他に乗ってくる人がいないか確認をする。これは周りの人に対する配慮です。そのことを思いもつかなかった自分は先のことばかりしかみていない思いやりに欠けた大人でした。
その女の子たちは5階で降りて「さようなら。」とにこりと笑って手を振ってくれました。その親子が降りた後もエレベーターの中には和やかな空気がじんわりと残っていました。エレベーターで上に上がりながら自分の中にある秒針がこれまでよりもゆっくりと時を刻み始めたように感じました。
子どもたちはやはり“今”を大切に生きているのですね。せわしなく日常を生きているとつい忘れてしまいがちなことですが、改めてその大切さをかみしめています。

トケイガトマル

こんばんは。

自分の部屋の掛け時計が数週間止まったままで電池を入れ替えずそのままにしておりました。
いつも目にする時計の針が正確な時を刻んでいない方が心地よくて。
7時数分前のまま時は流れ、気づけば11月中旬。今年のカレンダーもあと二ページか。そんな状態でした。

せわしなく動いていた割には自分の体の中の時計は止まったままでなんとなくぼんやり。部屋にある止まったままの掛け時計と同じでした。

さて、先日保育園に娘を迎えに行ったところ我ながら納得した風景が未だに印象に残っています。
園の入り口に面したところに娘のクラスのお部屋はあります。同じ間取りの部屋が二部屋です。それはどちらもかえる組さん(年少さんクラス)のお部屋です。西側のお部屋に13人ほどの子どもたちが居てぼろ布を刻んだりして遊んでいました。けれどもそこには我が子の姿はありませんでした。あきちゃんがいたのは東側のお部屋でした。こちら側には保育士さんに叱られている二人の男の子がいてその傍にあきちゃんはいました。窓のところに立ってひとりぼんやりと外を眺めていました。
隣、西側のお部屋の賑やかさとは対照的な様子の東側のお部屋。静かな方の空間に一人立っていた我が子を見て自分と似ているなあと初めて思いました。
彼女にもぼんやりとする時間が必要なのかもしれませんね。いつもはとても元気に動き回っている娘ですが、立ち止まる小休止のようなものが時には必要なんだと意外な一面をみることができた秋の午後でした。

 

Tさんの英語力上達レポート

Autumn の花壇の様子が少しずつ変化しています。去年の秋と比べると植物の数・種類が増えているし、昨年楽しませてくれた植物から若葉が芽吹いてきていることなど小さな変化がうれしいのです。
自分の花壇が元気になりますようにと土をほぐして元気にしている日々。
そしたらあるときふと変化がおとずれることがあり、植物の成長を彼らと共に喜び合います。
そんな喜びに似たうれしい出来事が今朝のレッスンで起こりました。

今年の2月からご入会された50台のTさん。この方はご自分で購入されたスピードラーニングという教材が有効に使えるようになりたいと基礎力アップを目指してAutumn を選んで下さった生徒さんです。スピードラーニングは、ずっと聞き流すことを目的とした教材なのですが、その流れてくる英語が単なる音でしか聞こえてこないのでちんぷんかんぷんだと最初言っておられました。だから、それらが聞き取れるようになりたいと毎週熱心に通って来られているのです。
今朝のレッスンで先週末どんなふうに過ごされたのかを英語で尋ねました。(これはだいたいいつもみなさんに聞いているあいさつ代わりの質問です。)いつもT さんは前もって週末の出来事をノートに書いてそれを読みながら答えられるのですが、今朝はノートに書かずにご自分の記憶をたぐりよせながら答えられたのです。
“My husband and I worked outside last weekend and we were tired. So we went to a hotspring.”
これを聞いたとき本当にうれしくてTさんの上達ぶりに感激しました。簡単な英文でも文章で言えるようになられていること。そして少しずつ英単語がご自分のものになってこられていること。小さなことのようですが、ここまで上達されたT さんの努力に大きな拍手を送りたいと思います。
実は、T さんはこの夏に自分の英語力が伸び悩んでいると嘆いておられたのです。けれども、めげずにちゃんと自己学習を続けられていたんですね。見事な花が開いた瞬間でした。お手持ちのスピードラーニングを再開し英文が少しずつ耳に入ってくるようになられているそうです。
帰り際に、”See you !”と、とっても晴れやかなお顔で教室を後にされたT さんでした。
来週もお待ちしています。

 

おすすめの絵本

『ゼラルダと人喰い鬼』トミー・ウンゲラー 作 たむらりゅういち・あそうくみ 訳
(評論社・1977年)

最近、親子ともに気に入って読んでいる絵本です。
大人が読むと話の展開の意外性に驚かされます。幸せに暮らしましたとさ!というタイプのハッピーエンディングになっていますが、それが一味違うんです。
あらすじを申しますと、昔むかし、あるところに人間の子どもを食べて生きている人喰い鬼がいました。絵を見るとそれはそれはとても恐ろしい風貌をしています。人喰い鬼のせいで町からは子どもたちがいなくなってしまい、彼のお腹を満たす食べ物がなくなってしまったのです。
そんななか、町から遠く離れたところにひとりのお百姓さんがひとり娘と暮らしていました。名前はゼラルダと言います。その親子は人喰い鬼の存在を全く知らずに平和に暮らしていました。
ゼラルダはお料理が大好きな女の子でした。
ある日のこと、ゼラルダはお父さんの体調が悪くなり一人で作物を売りに町まで行くことになりました。町へ行く途中にお腹を空かせた人喰い鬼と出くわしてしまい...

ゼラルダの作るお料理がどれも美味しそうなこととそれを喜んで食べる人喰い鬼。彼女の作るお料理はどれも手が込んでいてそれぞれの料理名が愉快なのです。
『季刊 子どもと本 第五号』(子ども文庫の会)の書評によると、日本版はスイス版(1970年)から作られているそうです。最初に出版されたアメリカ版(1967年)はとっても素敵だということです。落ち着いた感じのページと明るい色彩のページが交互に繰り返されて視覚的にリズムがあるとのことなのです。アメリカ版も見てみたいものですね。

我が子は、これを最初に読んで聞かせたとき人喰い鬼が出てきて怖かったのでしょう。最後まで私の腕をしっかりとつかんで離しませんでした。けれども楽しいお料理が次々に出てくるし、自分自身もゼラルダと一緒にお料理しているような気持ちになっていたのかもしれません。後半では笑いながらお料理の名前を何度も真似て繰り返していました。

トミー・ウンゲラーの作品はもともと絵本好きの友人に紹介してもらいました。『へびのクリクター』(文化出版局)もとても明るくナンセンスを楽しめる絵本としておすすめです。

Top