夏空への賛歌

夏の朝

 

朝早く目が覚める
五時

玄関を開けて外を眺める 今朝はとりわけ朝焼けが美しい
南西の澄んだ空に小さな雲たちが浮遊している その中に混じって幾すじかの紅い光の存在を見つける
真夏の太陽が織りなす自然美

蝉たちが泣き始める前の限られた時間 密やかに雲と鳥たちを交えながら談笑している
西の空には月もいる
早朝の太陽と月
大空の中で屈託のない笑顔を浮かべながら 仲睦まじく話してる
今ここに互いが在ることがうれしくて うれしくて

農夫たちは畑で草むしり
雑草の勢いは留まることを知らない

夏の第二章 ここに始まる

自宅で美術館

昨年この家に引っ越してきた時から玄関に網戸を取り付けてもらえたらと思っていた。ここが網戸になったらきっと家じゅう風が通るようになって心地よいだろうなあ。
そう思って最終的に良い方が見つかった。生徒さんから紹介してもらった大工さんだ。大和町から来て下さった。
木枠を取り付けてもらった後に我が家の玄関ドアに合わせたものが完成。
昼間家に居る時はドアを全開にして網戸からの風を楽しんでいる。しかも、風だけでなく目の前の八天山も眺められるのだ。
英語で網戸のことをA Screen Door という。こう聞くと網戸の外側の景色が自ずとイメージされる。我が家の網戸はこの英訳の方が日本語で網戸というよりもしっくりくる。約1メートル×2メートルの木枠の向こう側に山の一部がすっぽりと収まっている状態。山陰にある足立美術館のようだ(笑)。
ここに座って珈琲でも飲んでみようか。
早速あきちゃんも玄関に座って山の風景をスケッチブックに描いていた。これからお山の絵も増えていきそうだ。

手を放して

こんばんは。
外は嵐です。今日は台風の為レッスンをお休みにしてあきちゃんと一日じゅう家の中で過ごしました。
お絵描き、ブロック、折り紙、替え歌しりとりなどをしてあっという間に一日が過ぎました。私だけが昼寝をして(最近はいつもこうなります。)あきちゃんは眠らずに画用紙にずっと何か描いていたようです。昼寝をせずに休むことなく動き続けていたので夜はすぐに寝てしまいました。彼女は常に五感をフル稼働しながら120パーセントの力で大地を踏みしめて生きています。

7月1日の日曜日のこと。この日は朝から快晴で蝉が鳴き始めたとても暑い一日でした。
なんとあきちゃんがこの日から補助輪なしの自転車にほぼ一人で乗れるようになったのです。
練習を始めたきっかけは、お隣さんA さんの提案でした。我が家に遊びに来られた時に子ども用の自転車がA さんの目に留ったのです。
「あきちゃん、自転車は乗れるね?」
「......」黙って首を振るだけ。
「よし、じゃあ、明日から練習しよう!」
そう言われてA さんは次の日の夕方からコーチをしてくださったのです。
お互い夕方に用事がない時は少しでもあきちゃんの練習に付き合うことにしました。
蒸し暑い夕暮れ時で蚊がたくさん飛んでいました。それでもめげずにA さんはあきちゃんを励まし続けてくれました。
練習期間は1週間程でしたが、1日の日曜日から直線の30メートル位は一人で乗れるようになったのです。
最初はペダルに足を乗せることも怖がっていたのにみるみるうちに自信がついて最後は私に手を放すようにと頼むほどになりました。
「あきこさん、本日の最終試験合格です。また、来週次の段階にいけるようにがんばろうな。」
A さんの指導はこちらも傍で見ていて勉強になりました。少しでも前進できるように学習者の進み具合を見ながら寄り添っていく。そして、次の段階へと行けると判断した時はひとつ上の課題を与える。そんな具合に彼女の歩みに合わせて一歩ずつ階段を上ってくださったように見えました。
雨が上がったら、あきちゃんの体が覚えているうちに少しでも自転車に乗れる時間を見つけていきたいと思います。
A さん、いつもありがとう。

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