詩:如月

昼下がりのホウレン草

今夜は何を食べようか
調理台の上にホウレン草を見つける
午後二時半

食材の変化を愛でながらゆっくりと台所に立てるのは
うれしい

鍋にたっぷりのお湯を沸かしてホウレン草を茹でる
さっと茹でて冷水に浸す
ほんのひと時だが ホウレン草は冷たく澄んだ水の中で瞑想する
緑は艶やか 深みを増す

私はお湯だけが残った鍋を眺めている
柔らかく湯気が立ち上がり
ホウレン草の息づかいが 微かに残っている

萌黄色

野菜の湯浴みはいつまで眺めていても飽きることはなく
時を忘れる

茹で汁は澄んでいて 萌黄色の小さな浴槽はそのまま残っている

読書録:川端康成『山の音』

春の水
いつものように湯舟に浸かりながら読書を楽しむ。
気付けば額から頬へと汗が伝っている。湯温はだいぶ下がっていたが寒さは感じなかった。
昨秋から読み始めた川端康成の『山の音』を読み終えた。しばらく静かに物語の余韻に浸っていたくなった。
寝間着を着て風呂場の窓を開けたら雨の音がしていた。まだ降り始めたばかりなのだろう。
窓から手を出せばすぐのところで雨に届くはずなのにもっとずっと遠くの方から聞こえてくるような控えめな音。辺りの空気を優しく包み込む雨。
窓を開けても寒いとは感じなかった。
水が飲みたい。
夕方に神社で汲んで来た水を湯呑みに注いで喉を潤した。私はとても喉が渇いていた。
ひんやりと新鮮な水が体じゅうに染みわたっていった。
近いのに遠くから聞こえてくるような雨音と山の水が私の中で共鳴し合い一瞬で溶け合った。
水が春を告げていた。

英単語の学び方:Searching for words full of joy

みなさん、こんにちは。

久しぶりにジャーナルを書いています。風は冷たくても春の香りが柔らかく溶け込んだ空気が愛おしいです。
菜の花やナズナなど娘の摘みとってくる季節のブーケは旬そのもの。季節を愛でながら、その時々の気持ちを大切にしながらAutumn のレッスンは続きます。

さて、今日はAutumn 流の英単語の増やし方について書きます。
先日ある生徒さんから英単語の効果的な覚え方について尋ねられました。
これは英語学習者にとっては最重要テーマですね!
しかも、日常会話で活かすことのできる単語をどのように覚えていけば良いのか。
人それぞれ英単語の覚え方はやり方が異なると思いますが、大人の学習者で楽しく覚えていきたいという方には、以下のような方法をお奨めします。

それぞれの単語が使われている対話文の中で覚える。
準備されている状況と役柄になりきって繰り返し発声しながら練習します。
それぞれの単語は文脈の中で生きた言葉として使われていることを意識してみてください。
そして、その登場人物になりきるのです。英語の文章をイントネーションと共に声に出す。
英語の発音・リズムの練習にもなりますよ。それぞれの文章がリズミカルに自然と口に出せるまで繰り返し練習してみましょう。
この方法だと日本に居て普段英語を使うことのない人でも予め準備された文脈の中で無理なく英単語を覚えていくことができます。ただし、練習は必要ですよ!そこはみなさんの努力にかかっています。「楽して速く!」はありません。

一番身近な教材としてNHKラジオの語学講座がお奨めです。レベル別に様々な講座が準備されています。いくつかの番組を試聴してみましょう。それぞれの講師と番組内容はあなた好みでお選びください。個人的には、中級者レベルの学習者には、遠山顕の英会話学習という番組をお奨めしています。Autumn でも教材はお貸しすることができます。ご相談くださいね。

それから、こちらは少し時間がかかりますが、
映画を観る機会を増やしていきましょう。
1本の映画を観ることで旅行をしているような疑似体験ができます。自分の好きな作品のストーリーに浸りながら英語のインプットを増やしていけたら理想的ですね。個人的に佐賀県に住み始めて映画を観に行く機会が増えました。佐賀市のシアターシエマさんで観た作品の中でもう一度観たいと思った作品・生徒さんと共有したい作品は教室用DVDとしてAutumn 文庫に準備しています。昨年は、『ミス・シェパードをお手本に』、今年は『しあわせの絵の具~愛を描く人 モード・ルイス』を選びました。作品の理解を深めてもらうプリントも準備していますので、興味のある方は声をかけて下さい。

ことばは、その時の気持ちと結びついて命が吹き込まれていきます。少し大げさな表現かもしれませんが、英語を使うときもできるだけ母国語で感じる気持ちに近い文章・単語が使えるようになっていけたらきっと楽しく遣り甲斐のある学びだと信じてやみません。
楽しい気持ちで学び続けていかれるAutumn としてこれからも歩み続けていかれたらと思っています。
みなさん、どうぞよろしくお願いします。

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