師走の水汲み

保育園の送迎の時間が早くなったことで朝に自由時間を持てるようになった。
レッスン前に1時間ほど。これはとても大きなことだ。以前は夕方に行くことの多かった仁比山神社での水汲みを朝のうちに済ませることが増えてきた。
水汲み参拝者の常連になり二年半ほどが過ぎた。たまには神主さんとも言葉を交わすこともある。
「水の出が少なかでしょ。冬場は雨が少なかけん。」こんなふうにおっしゃった。
夏場と違って水汲み場の水の流れはとてもゆっくりだ。ちょろちょろちょろ。
12リットルのタンクに水が一杯になるのに5分位はかかっているだろう。その間こちらは鷹揚に構えていた方が良い。境内の季節ごとの空気を感じ取り木々の表情を楽しむ気持ちの余裕が必要だ。
時間が無い時には汲みに行かざるべし。
九年庵の一般公開が終わった頃から12月の上旬までドウダンツツジが美しく紅葉し暫くの間楽しむことができた。
今ではすっかり葉が落ちてしまったが、その木々の前を通る度にあの見事な紅葉を思い出す。
数日前に汲みに行った時は神主さんが門松作りをされていた。裏山で伐った竹で毎年手作りされるのだ。
「オール ハンドメイドです。」笑顔を浮かべながら神主さんは話された。
師走の仁比山神社はお正月に向けてひっそりと忙しい。

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