ポピーの指輪

「あきこちゃん はい」

そう言ってあんちゃんが作ってくれたのはポピーの茎でできた指輪でした。秋子の左手の小指にジャストサイズで納まっている植物の装飾。まるでオーダーメイドのよう。茎が捻ってスパイラルになっておりその先にはポピーのめしべが大きくひとつ付いています。

あんちゃん 格好良いなあ!

彼女の手さばきとセンスの良さに感嘆してしまいました。秋子もとても満足そうに左手のピンキーリングを見つめていました。

あんちゃんというのは、かまきり組さん(年中さん)のお友達で秋子が慕っているお姉さんです。園庭での自由遊びの時間などに毎日のように一緒に遊んでいるようです。ボーイッシュな女の子ではっきりとことばを発するお姉さん。秋子にとっては憧れの先輩なのだと思います。

昨日一緒に帰ったあんちゃんのおばあちゃんが今度遊びにおいでと誘って下さいました。私もたくさん刺激をもらえそうで今から秘かに楽しみにしているところです。

先日のころころ保育園のおかあちゃん会で卒園されるのりこさんが言われていたことばがとても印象に残っています。

“保育園の駐車場から園までの10分くらいのこどもと共に歩く時間がとても好きでした。みなさんも毎日楽しんで子どもさんと歩いてください。”

季節の移り変わりを感じながら、我が子と楽しむ朝夕のお散歩。こんな時間に味わう気持ちは自分自身の皮膚の下にまでじわりじわりと浸透していくようです。

いつもどおりの風景がその日の気持ちや出来事で違って見える日々というものが美しいのです。

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