スミレ姫たち

昨日の会話:

あきちゃん「Mちゃん、もう、あっこちゃんとれんやろう。」
Mちゃん「Mちゃんもとりたいとよ。」

そう、昨日は一日あきちゃんのクラスメートのMちゃんと一緒に遊びました。
上の会話は、二人が朝日山公園の斜面ですみれを黙々と摘んでいた時の会話です。

午前中はどうにか天気がもってくれて新鳥栖駅の近くにある小高い山、朝日山公園に遊びに行きました。展望台の一つ手前にあるアスレチック広場に蓬が生えていたのでそれらを摘んだ後、再び頂上を目指して階段を上り始めたところ……斜面にまたまた蓬が。蓬のケーキを作りたかったので1回分の量が欲しくてまた黙々と三人で摘み始めたのでした。すると、蓬の傍に薄紫色のスミレが咲いていてあきちゃんもMちゃんもとってもうれしそう。よく見るとたくさん咲いていたので二人ともいつの間にかスミレ摘みに夢中になっていたのです。二人とも突然静かになったのでかなり集中して摘んでいたのだろうと思います。Mちゃんの方は摘んでは袋に入れての繰り返し。あきちゃんは左手に持って小さなブーケを作っていました。お互い一つの場所が摘み終わって次の場所に移動するときちょっとしたぶつかり合いがあったりしましたが、とても楽しそうでした。
ひととおり蓬とスミレ摘みを楽しんだくらいの時に雨が降り始めたのでここでハイキングはおしまい。家に帰って公園に持って行ったお弁当を食べて蓬のケーキを作りました。

私がケーキを作っている間、母(あきちゃんのばーば)が入ってMちゃんとあきちゃんでかるた取りをして遊ぶことになりました。ばーばが読み上げて二人とも真剣に読み上げられた文字で始まるつみきかるたを取ろうと構えていました。最初にMちゃんが1枚取るとあきちゃんの表情が一気に変わって本当に悔しそう。2枚目もMちゃんが取るともうこれは許せないといった表情であきちゃんは悔し泣きを始めたのでした。
他の子と遊ばせてみると我が子のつまずくところや親子二人だけだと見えない一面などが見えて私にとっても有意義な時間となりました。あきちゃんにとってはじゃんけんもそうですが、「負ける」というカードが存在しないのです。大人とだったらあきちゃんに「勝ったー!」という思いをさせてあげることができます。例え自分の方が勝っていてもあきちゃんは負けず嫌いだから、彼女が勝つまで繰り返し勝負を続ける。そんなこともできますが、同じ年齢の子だとそうは行きません。浮き彫りになった現実。これは本当に彼女にとっての初の試練のようです。どうやったら日常のゲームの中で負けるということも認めていけるのか。これが彼女のこれからのテーマなのだと感じました。
悔しくて大泣きしているあきちゃんの横でMちゃんはいたって冷静(笑)。「これゲームだよ。負けても良いんだよ。」Mちゃんはそう静かに言っていました。喜怒哀楽の激しいあきちゃんと冷静なMちゃん。これから一緒に年中さんになる彼らの交流がとても楽しみになってきました。

こんなドラマが繰り広げられている中、オーブンがケーキの焼き上がりを知らせてくれたのです。
「あ、ケーキだ!」
さっきまで顔をくしゃくしゃにして泣いていたあきちゃんでしたが、表情が一気に明るくなりみんなで蓬のケーキを楽しみました。
昨日はよもぎおばさんとスミレ姫たちの幸せな休日となりました。

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