Do we have to learn English?

一通り夜の台所仕事を終えてパソコンを開いたところです。
今日は朝から母が出かけているので私が台所を任されています。朝起きて早々台所の流しの上に何やらメモが貼られていました。
赤い文字で
“ワカメ ネギ キャベツ”と書いてあり、ネギとキャベツに関しては“カット”と隣に大きく書かれてありました。“ネギ”の文字の上には青い二重線が引かれています。
この不思議なメモ、我が家では日ごろ当たり前に見るものなのですが、この記事を初めて読まれている方のために説明を加えておきます。
これは、私の父が書いたもの。父は毎朝、そして毎食後に食べるものをきっちりと決めています。メモに書いてある“ワカメ、ネギ”は、味噌汁用。キャベツは朝食のサラダ用。こちらは千切りです。だから“カット”と説明が加えられているのです。“ネギ”の上の二重線は、“済みました”を意味します。母が出かける前にネギのみじん切りは済ませてくれたのでしょう。
その日の台所を任されたものは、皿洗いや炊飯以外にもこの父の要望書対応の責任を負わなければなりません。
明日のお米を研いでよし終わったぞと思ったらこのメモが私を呼んでいました。
「おぬし、味噌汁用のワカメを忘れておるぞ。」
このメモ、しっかり仕事をしていますね。感心してしまいました。
それにしても、ワカメを容器に入れながらその切り方が乱雑だなあと思いました。けれども任務が全て終わることの喜びの方が大きく仕事の完成度の低さはあまり気にしていません。
そんな自分の父の要望書に対しての対応というか取り組み方というか、それにしっかりと心を込めていない自分の気持ち、これについて考えてみました。
明日の朝までに味噌汁用のワカメを準備していなければならない。ワカメを水に浸して洗って切る。この一連の動作一つのことかもしれませんが、自分でやろうと決めてやるのと“こうしなさい!こうしなければならない!”そんな風に誰かにさせられている気持ちになると楽しい気持ちはなくなってしまいますよね。当たり前ですが。
実は、昨日のレッスン中に
“Do we have to learn English?”(わたしたちは英語を勉強しなければなりませんか。)という質問が教科書の問題に出てきたので生徒さんとこのことについて話してみました。have to ~ というのはおなじみの助動詞で動詞の前にこのhave to をくっつけると「~しなければならない」というニュアンスが加わります。英語を学ぶ理由は人それぞれかもしれません。資格取得やビジネスで使用する人などは、確かにhave to learn English. というのかもしれません。また話は私の父の要望書に戻りますが(笑)、私のようにワカメの準備をしているものなどにも、have to がぴったりの状況です。やらねばならない!という切迫感が加わるからです。けれども、Autumn に毎週来られている大半の生徒さんにとってhave to というニュアンスはしっくりきません。みなさん学ぶ楽しさを大切にされたい方たちですから。
学ぶ過程の中で思うように単語が頭に入らなかったりで苦しみを体感されている方もいらっしゃるようです。その状況が長く続くといつの間にか学習者の気持ちは、have to になってしまいますね。先週Tさんがまさにそうで伸び悩む時期の自分自身の英語力にため息ばかりついておられました。私もT さんが少しでも前向きな気持ちになってもらえたらと思いますが、ここはどうかひとつ諦めないで続けてみてください。そんな時は、文法の教科書は閉じたって構いません。いつも聴いているニュースやラジオ番組、好きな映画など英語を聴くということだけやる。あれこれやってみる中で自分のこれだけは!という英語に触れる時間を作ってそれをしばらく続けてみてください。継続していく中で見えてくるものはきっとあります。
生徒さんがhave to という気持ちからではなく、I learn English every day, which is fun. (私は毎日英語の勉強をしています。これが楽しいですよ。)と、英語を学ぶことが生活の一部になるくらいとても身近なものになってもらえたらと願っているところです。

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