初詣で出会った森の住人

自宅から近いところに神社があると気軽に初詣に出かけられますね。今年の我が家は、元日に仁比山神社、3日に脊振神社へと出かけました。
1月1日の仁比山神社では娘に御守を買ってあげようと社務所に行くと可愛らしい神子さんが座っていました。彼女は昨年何度か境内で遊んでくれた小学3年生のNちゃんで仁比山神社の神主さんのお孫さんです。娘が遊ぼうと誘ったので「少しなら」と言って表へ出てきてくれました。
Nちゃんがお社の裏山を案内してくれ彼女のおじいさんとおばあさんの家庭菜園や彼女の秘密基地まで教えてくれました。ここはいつも行っている水汲み場の奥になるのですが、これまで踏み入れたことのない未開の地。様々なかたちをした枝や木の実がたくさん落ちていて娘は大興奮。もちろん私もです。午後の光が木々の間に控えめに差し込み、聞こえてくるのは鳥のさえずりと緑のそよぎ。下の方で初詣客の声がしているはずなのにもうここまで上ってくるとほとんど聞こえない。小さな神子さんに案内されているせいか、私たちはどこまで行くのだろうか、と不思議な気持ちになりました。森の中を上へ上へと誘ってくれる案内人は、社務所の中で大人しく座っていたNちゃんではなく意志の強い森の住人でした。
少しの間だけ遊ぶつもりだったのにいつの間にか時計を見たら3時半を過ぎていました。2時間以上遊んでいたことになります。いつも行く場所の先に深遠な世界が広がっていることを知り、静かにうれしくなりました。もしかしたら私たちの日常の中にも同じようなことが転がっているのかもしれません。いつも当たり前に見ていた世界が広がりを見せてくれる瞬間。見る側の心の世界の広がり。このようなことを今年も考えてみたいです。
Nちゃん、貴重な時間をどうもありがとう。

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