詩:睦月

季節のブーケ

これ ツキノハナ そしてこれはイヌノシッポ
ママにおみやげで はなたばにしたよ はいどうぞ

週末の朝 娘から届く季節のブーケ

家の周りで見つけた草花たちが小さな手の中にすっぽりと収まっている
今朝は紫色でまとめられた花束

よく見るとブーケの下には水で湿らせたハンカチが巻かれている
草花たちを新鮮に保つ工夫のようだ

受け取る側も真摯に対応しようと私は水仕事の手を休める

するといつの間にか時の流れは変わり
朝の光を意識できるようになっていた

鳥たちは近くにいるようだ

娘は自分の摘んできた草花たちが湯呑みやコップに活けられていくのをひととおり確認する
そうするやいなや
もうすこし つんでくるね と言いながら再び朝日のもとへ駈け出して行った

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